ワガママ娘

二女(長女)
保育園年中組 4歳

生まれてから2歳くらいまでは、なんて育てやすい子なんだと感動 した。そもそも一男の育児が基準になっているので、夜に一度お腹 が空いて泣くくらいなんてことない。
 1歳を超えると妻も職場に復帰し、体力仕事ということもあり夜は 疲れ果てて泥のように眠っている。二女が夜泣き!! そんな時も大丈夫!寝ている妻をおもむろに転がして横にし、 服を捲っておっ〇いを引きずり出してからその横に泣いている二女 を配置する。あとは妻が転がらないように私が支えれば、なんと寝 たまま授乳できるのである。
二女は3歳までこの方法で飲み続けた。
二女「パイパイ!のむぅ!」
私「パイパイって言える人はパイパイバイバイしてください!」
妻「可哀想だからちょっとだけよ~ん♪」
一男「はら!はらさわる」
2歳から1年間こんなやりとりをした。

 例によってハイハイをすることはなかったが(三男はハイハイして くれるといいなぁ)、お尻歩きが異常に速かった。クイックルワイ パーをもってあっちこっち動き回ってた。
 当時はアパート暮らしで、壁向きのキッチンだったので料理中に瞬 間移動するように足元に現れては消える二女となんかずっと喋って る一男に妻がヘトヘトになっていた。

 3歳頃から本領を発揮しだした。ものっすごいあまのじゃく。YE Sのベクトルがない。そういう時期?女の子だから?そんなことな い?
妻は私に似たのだと言う。「違うよ(そうだよ)」。だから扱い方 は何となくわかる。説明は難しいが、とにかく本人が意思決定しな ければならない。意思決定を促してもいけない。 追い込む感じじゃだめ。定置網のようにあるがままに気づかぬうち に誘導するのである。もしくはあからさまに反対方向に誘導する看 板を立てる。そのどっちがいいかを瞬時に見極める感じ。 正直めんどくさい。が、寝る前に「パパ大好きママ大好き」とか、 「ホントはパパとママにやさしくしたいの」とか「きょうのスタベ ッキー(スパゲッティー)おいしかった」とか言われると「 きゃわわ(はあと)」となる。

 この頃からテレビで赤ちゃん動画が流れるとテーブルの下に隠れる ようになる。覗いてみると声を殺して泣いているではないか!なぜ か聞くと赤ちゃんが欲しくてたまらんのだそう。私としてはこの子 がお姉ちゃんになって下の子を可愛がる姿が見たくてたまらない。 というかそんな理由で泣いてる二女きゃわわ。ちょうどそんなタイ ミングで友人に第3子が生まれ、「もうこの子たちでいっぱいいっ ぱい」といっていた妻がぐらつき始めたところでチェックメイト! (?)

三男につづく